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「分かりやすい説明」とは

またまた書評から入りますが。。。

「『分かりやすい説明』の技術」(藤沢晃治著 講談社ブルーバックス)。

これ、良書です。同じ著者の「『分かりやすい表現』の技術」と併せ、僕は何回も読み返しています。

いわゆるプレゼン本の類は山ほどありますが、実際に自分がする立場になったら、パワーポイントがどうとか、そんなことは、ほとんど役に立ちません。

もっと本質的な、核心に迫る「真理」をつかまなければ・・・と書くと大仰ですが、つまるところ、コミュニケーションとは何か?という大問題にぶつかるものです。

①何を伝えたいのか? ②それで、相手にどういうアクションをとってもらいたいのか? ③そのためにはどうしたらいいのか?

①と②は順序が逆かもしれません。しかし、この三段論法は、だれだって日常的に、無意識にこなしているプロセスです。

たとえば、恋人に結婚を迫るとか、それほどの仲でないならデートに誘うとか、これらのコミュニケーションは目的が明確であるがゆえに、必然として戦略的になります。

ところが、日々の仕事となると、忘れがちになってしまう。これが不思議なところ。

本の話に戻しましょう。

著者の藤沢さんは、略歴によると、ソフトウェアエンジニアとして大手メーカーで勤務されているとのこと。営業マンでもPRマンでもありません。た

だ、エンジニアとして、クライアントその他に対し、つねに正確かつ分かりやすい説明を求められる立場あるのでしょう。これは僕の推測ですが。

だから、なのかもしれませんが、この本に記載されている内容は、きわめて実利的です。能書きだの説教だの自慢話の類は、いっさいない。そこが、僕がこの本を好む理由です。

本に出てくるキーワードを紹介しましょう。

「脳内関所」。

なんのことやら分からないかもしれませんが、人が、耳や目から入った情報を、どのようにして記憶にとどめていくか、すなわち脳にインプットしていくか、という話の流れで出てくる、著者の造語です。

乱暴に簡略化すると、脳内関所はきわめて狭い。大きすぎる情報の塊や、論理的に理解できない情報、一般化(法則化)できない情報は、脳の入り口たる関所を通れない。だから理解されず、記憶もされない。つまり、「分からない」――ということ。

じゃあどうすればいいのか、は自明のことですが、これがなかな難しいのですね。

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